南魚沼の織物

雪が育む伝統織物

越後の多くの織物は、雪国の風土と深いかかわりをもっています。
越後は日本の代表的な雪国。特に十日町、小千谷、塩沢を中心とする魚沼地方は越後の中でも指折りの豪雪地帯で、3mを越す積雪も珍しいことではありません。11月中旬から5月上旬までの約半年間、外界から遮断された雪の中で暮らすことになるのです。
この間、野外作業の出来ない農閑期の余剰労働力を利用したこと、また、降雪による高い湿度が、最適な製造環境をもたらしたことが、繊細な手工技術の発展を可能にしたと考えられています。
雪の恩恵は、湿度だけでなく、雪によって培われてきた越後人気質にもあらわれています。越後の冬は、家屋を雪の中に埋め、人々を孤立させました。この状態が数ヶ月も続いたのです。このような環境の中では、あせってもどうにもならず、人々は自然にまかせ、春の到来をじっと待つことになります。雪国越後人の忍耐強さはこの冬の雪によって鍛えられたのです。当時、手織りは資本が無くても機元から織機を借り、原料の供給を受ければ、誰でも就労することが可能でしたが、早朝から深夜まで、機に向かう仕事は、決して楽なものではありませんでした。ときに、雪は残酷で厳しい自然現象ですが、雪に耐える辛抱強い心、雪に従う素直な心、雪を慈しむ繊細な心を育みます。誠実で克己心に富んだ人々の手を経ずには、これらの織物は誕生し得なかったでしょう。

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織物についての文化施設:
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塩沢織物工業協同組合
949−6435新潟県南魚沼市大字目来田(モクライデン)
TEL 025−782−1127 FAX 025−782−1128

 
 
 

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